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西シベリア産の赤銅鉱(Cuprite)です。赤銅鉱は、私の好きな鉱物の一つで、金属に似た光沢またはダイヤモンド光沢のある紅～赤みがかった茶色の銅酸化鉱物(Cu2O)です。銅鉱床も酸化帯中に、自然銅や孔雀石、藍銅鉱、輝銅鉱、黒銅鉱などと共に、８面体結晶で、また針状結晶の集合体や粒状、土状などで産出します。蛍光灯の光の下ではほぼ無色に近い黒っぽいヘマタイトに似た金属光沢ですが，白熱灯や強い光の下では鮮やかな赤に見えます。これはCu2Oが黄色より短い波長の光を吸収する半導体であることに起因し，金属の銅が赤っぽいのとは異なる理由です。美しい赤色をしたものや透明度の高いものは宝石として扱われますが、硬度が低く傷つきやすいため装飾品などには使用できず、専ら観賞用です。世界の広い範囲で採掘されており、オーストラリア、アメリカアリゾナ州モレンシー鉱山、ルーマニア、ドイツ、フランス、ロシアなどが主な産出国でです。また、ナミビアのツメブ鉱山・コンゴ民主共和国の鉱山からは宝石質の使正八面体の結晶が採掘されます。ツメブ鉱山は様々な高品質の鉱物を産出することで有名です。世界一美しいとされる赤銅鉱は、オーストラリアのRed Dome Mine, Chillagoe, Queensland, Australiaで産出される物で、結晶面にテリがあり，強い光の下ではものすごく鮮やかに赤に見え、その色はルビーやスピネルにも劣らないとされています。この西シベリア産赤銅鉱は200g近い大きさの立派な赤銅鉱で、ズシリと重く結晶形が綺麗な標本です。Rubtsovakoe Cu-Zn-Pb deposit, Rudnyi Altai, Altaiskii Krai, Western-Siberian Region Russia54.8×48.5×34.9mm 199.20g#赤銅鉱#Cuprite#天然石#原石#酸化鉱物#ダイヤモンド光沢#ヘマタイト#シベリア#ロシア#ツメブ#オーストラリア